やっとパパが顔のキズに気付きました。
「どうしたの?」
「ころんだの」
「どこで?」
「アイススケートやっていて転んで、顔で受け止めた」
実は、ボクはほとんどケガをしません。
ネンザはあるけど。
「へーっ! めずらしー」と変に感心するパパ。
「でも治りたくないんだ」
「どうして?」
「学校で、アンリたちに見せたい。カッコいいでしょ?」
「うーん、わかるけど。じゃあ、なおったら、パパがひっかいたげるよ」
「いい! カッコいいのは良いけど、痛いのはイヤ」
と、カッコいいポーズでパチリ!
(カッコいいかな? パパの声)