いのうえきしんの日記

貴心です! 15才!パリの美術高校生です。 パリ生まれで日本大好き! 

マダム小林

ヴァカンスに入ってだらだらしています。ママと郵便局へみんなのプレゼントを出しに行きました。その帰り、マダム小林にばったり。黒い毛皮の帽子と襟巻きでいつもより一段とエレガントに、まるでお人形さんみたいに美しいおばあさんです。
「まあ、きしんちゃん!最近おばあさまのとこに来ないじゃないの。フランス語はどう?みんなわかる?」ボクは緊張しちゃって、固まってしまいます。
「きしんの格好はシックでいいわ」そしてママを見て…「ちょっと変な格好だけど、まあ、それでもあなたに似合っているわ」今日のママは破けたジーンズにボロいセーター、ぼさぼさ頭にすっぴん。もう捨てる捨てると言いながらずっと使っているズタ袋?に、コカコーラの缶持って(きしんの飲みかけ)完全ヴァカンススタイルって言うか、確かに評判が落ちそうな格好です。
そしてゴソゴソ、後ろ向いてママと何かしています。
「きしんにクリスマスプレゼント。小切手準備できなかったから、ここで会ったのも天の思し召しだから失礼だけど現金で渡すからきれいな封筒に入れて渡してね。いいのよ。毎年恒例なんだから」
別れてから、「ママのアビーユモン(服装)変だって言ってたね(笑)それにきしんにお小遣いくれるって言ってたでしょ」
ボク地獄耳です。