釣り〜

ミミは亡くなったお父さんに教わったといって、水の中に入っていってじーーーっと魚を待っています。ボクは釣りって糸を垂らしたらすぐ引っかかるのだと思ったけど、全然そうじゃありません。
竿は重いし、餌のミミズは気持ち悪いのに、針にブスブス刺さなきゃいけないし、泳ぎたいのに暴れると魚が逃げちゃうし、結構大変です。ママは「釣りなんか嫌だ」と言って、貝を拾いに行きます。ママが情熱をかけている世にも美しい貝コレクションのためです。
ボクとパパは水に入ってじーっとしているのはけっこう寒いので、岩に上がって釣り。あ、蟹だ！網を持とうと思ったらもう逃げちゃいます。は…早い。
周りの人ものんびり岩から糸を垂らしていますが、ミミだけはお父さんの教えを忠実に守って水で根気よく待ちます。アッと思ったらびゅーーん！鯛が釣れましたぁ！！すごい!!!
周りの人も「あのオバハン、あんなしょぼい子供の釣竿で、海ん中入っちゃって、釣れるかよー」という視線だったのが「おぉー！あのオバハン、やったでー」という視線に変わっています。（とミミが言った）
鼻高々、えっへん！のミミおばさん。ブラボー！！
ボクは怖くて釣れた魚も触れません。（何のために釣りしたいぃ〜って騒いどんじゃ。byパパ）
その後パパも捕ったからね、アルバム見てね。